物理のベンチ by mitta

学んだことを発信します。備忘録も書きます。間違いがあればコメントください。

理系大学生が身に着けるべきWordのページ番号の付け方

はじめに

備忘録。某G大学理科教育1年生は参考にされたし。
意外と優しく説明してくれるサイトがなかったのでまとめた。

物理系レポートのルール

  1. 表紙にページ番号を付けない
  2. 本文開始時(緒言、目的あたり)から1ページ目で始まる
  3. 付録にページ番号を付けない

方法

何も振り分けられていない状態からスタート
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考察終わり(本文終了時)にカーソルを置いて置き、「次のページからセクション区切り」する。
f:id:salamence_andrias:20200510235921p:plain
文字入力のカーソルを表紙に置いておき、「ページ番号を挿入」し、「ページ番号の書式設定」を開き、「開始番号を0にする」で設定を完了させる。
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f:id:salamence_andrias:20200510235948p:plain
f:id:salamence_andrias:20200511000013p:plain
「先頭ページのみ別指定」をチェックして表紙のページ番号を消す。
f:id:salamence_andrias:20200511000024p:plain
マウスを付録部分のフッターに持っていき、ダブルクリックで選択。「前と同じ~」のチェックを外す。
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付録のページ番号を[Back Space]や[Delete]で消す。
f:id:salamence_andrias:20200511000048p:plain

ポイント

  • レポートを作り始める前にページ番号を振っておき、これをコピーしておくと一々ページ番号を振らずに済む。
  • セクションで区切りを作り、セクション内で共通のページ番号設定にしていると理解できればよい。

後輩たちに正規分布を教えるための正規分布グラフ作成コード

実験TAや後輩の質問対応をしているときに測定と正規分布と3σの関係についてよく聞かれる。教える際には是非確率分布と積分した面積(%換算したやつ)が欲しくなる。しかし3σ以上の確率分布があり、なおかつ確率等がグラフに書かれていて著作フリーなものが見当たらなかったため自作した。後輩の世話をする人は是非使用されたし。
これは以前卒論で確率計算するためのコードだったものを基にして、細かい機能を省き画像を出力できるようにしただけのコードなので細かいところは気にしないでほしい。動くはず。

import numpy as np
import matplotlib.pyplot as plt
import math
import scipy
from scipy import integrate

#######def const######
mu = 10
sigma = 1
# const = 10
fig_range = 4 #(times sigma)

#######cal const######
fig_min = mu - sigma * fig_range
fig_max = mu + sigma * fig_range
const = 1 / math.sqrt(2 * math.pi * sigma **2 )
####################

def gauss_func(x, const, mu, sigma):
    return const * np.exp(- (x - mu) ** 2 / (2 * sigma ** 2))

def int_gaus(rmin, rmax):
    def gf(x):
        return const * np.exp(- (x - mu) ** 2 / (2 * sigma ** 2))
    P = integrate.quad(gf, rmin, rmax)
    return P

def vartical_line(how_times):
    Xs = []
    Ys = []
    Xs.append(mu + how_times * sigma)
    Xs.append(mu + how_times * sigma)
    Ys.append(-0.05 * const)
    Ys.append(gauss_func(mu+how_times*sigma, const, mu, sigma))
    return Xs, Ys


if __name__ == "__main__":
    
    for k in range(1, fig_range+1):
        plt.figure(figsize=(12,9))
        plt.rcParams["font.size"] = 15
        xd = np.arange(fig_min, fig_max, 0.1)
        yd = gauss_func(xd, const, mu, sigma)
        plt.plot(xd, yd, c='b')
        plt.plot([fig_min,fig_max],[0,0],c='k')
        for i in range(1 - fig_range, fig_range):
            Xs, Ys = vartical_line(i)
            plt.plot(Xs, Ys, c='k')
            if i<0:
                plt.text(Xs[0], Ys[0], "μ"+str(i)+"σ", ha='center', va='top')
            if i==0:
                plt.text(Xs[0], Ys[0], "μ", ha='center', va='top')
            if i>0:
                plt.text(Xs[0], Ys[0], "μ+"+str(i)+"σ", ha='center', va='top')
        x_range =  np.arange(mu - k * sigma, mu + k * sigma,0.1)
        x_range = np.append(x_range, mu + k * sigma)
        y_range = gauss_func(x_range, const, mu, sigma)
        
        print(str(k)+"σ = \nP 1-P (1-P)/2")
        P, dP = int_gaus(min(x_range), max(x_range))
        plt.rcParams["font.size"] = 20
        print(P, 1-P,(1-P)/2)
        plt.text(mu,const,str(k)+"σ = "+'{:.5f}'.format(100*P)+"%",ha='center', va='bottom')
        plt.fill_between(x_range, y_range,facecolor='y',alpha=0.5)
        plt.savefig("gauss_"+str(k)+".jpg")
        plt.close()
    print("F!!!!")

お世辞にもきれいなコードではないので改善点を見つけた場合報告いただけるとありがたいです。
以下出力画像
f:id:salamence_andrias:20200509191459j:plain
f:id:salamence_andrias:20200509191513j:plain
f:id:salamence_andrias:20200509193058j:plain


卒論(天文学系)では7σの計算が必要だったためコマンドライン出力は大丈夫だが、画像は小数点以下の出力を増やさないと概数で100%になってしまう。

        plt.text(mu,const,str(k)+"σ = "+'{:.5f}'.format(100*P)+"%",ha='center', va='bottom')

の行を変えて対応すべし。

理系大学生が身に着けるべきWordの数式ツールテクニック

はじめに

筆者自身よく忘れるコマンドがある+後輩がレポートで困っているので、備忘録兼啓蒙活動。

数式ツールの入力速度=レポート執筆速度なので数式ツールを早く書き込む練習には非常に意義があるため覚えておくと良し。

レベル別時短方法

今回はレベル別に4つの時短方法を用意した。結局今後使うことを考えるとすべて必須である。

  1. どのレポートを書く上でも必須
  2. 数式ツールを使う上で必須
  3. 某G大学の教育学部の物理実験で徹夜しないために必須
  4. 卒論でほぼ必須(大嘘)

紹介

どのレポートでも必須

数式ツール関連に偏っているがこれの習得は必須である

コマンド 機能
[Ctrl] + [Shift] + [=] 数式ツール起動
[Shift] + [→] or [←] 範囲選択
[Ctrl] + [C] 選択範囲のコピー
[Ctrl] + [V] 選択範囲の貼り付け
[Ctrl] + [I] 選択範囲をイタリック
[Ctrl] + [B] 選択範囲を太文字

数式ツールを使う上で必須

普通に数式をタイプするみたいに打ち込み、[Space]

コマンド 機能
^ (x^2など) 上付き文字(x^2)
_ (x_iなど) 下付き文字(x_i)
sin or cos \sin{x} or \cos{x}
/ (a/bなど) 分数( \frac{a}{b}\)

物理学実験でほぼ必須

コマンドを入力した後、[Space](構造は2回、文字は1回)

コマンド 機能
\sqrt \sqrt{x}
\approx \approx
\bar \bar{a}
\vec \vec{a}
\partial \partial
\times \times
\pi \pi
\sigma (先頭小文字) \sigma
\Sigma (先頭大文字) \Sigma

卒論で書く人向け

本来数式ツールはUnicode記法で書くが、LaTeX記法で書いてもよい。筆者は訳あって卒論本編をLaTeX、付録をWordで書いたので重宝した。また、Wikipediaの中の数式もLaTeXで書かれているので、複雑な数式がバンバン出てくる場合Wikipediaから数式コマンドをパクってくるほうが楽。
やり方は数式ツールタブの中からLaTeX記法を選択するだけでおk。
簡単な数式はUnicode記法の方が楽なのでそちらを推奨する。

コツ

数式ツールを使って数式を作るときには2つの鉄則がある。

  1. マウスを極力使わない
  2. 大きい構造から書く

マウスを使わなくする方法は先ほどのコマンドで処理できる。
大きい構造というのは、以下の数式だと
\sqrt{\frac{x^3+1}{x+1}+x^2}
\sqrt{{\rm ~~}}の部分が該当する
次に大きい構造は
\frac{x^3+1}{x+1}
なので、先に[\sqrt{}]で大枠を作ってから分数を作る。
最後に中身を仕上げる癖をつけると早く作成できる。